費用から治療例まで、気になる禁煙外来を徹底解説!禁煙の効果はどれくらいある?

公開日: 2021.06.15
更新日: 2021.10.12
費用から治療例まで、気になる禁煙外来を徹底解説!禁煙の効果はどれくらいある?
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CMでもお馴染みの禁煙外来。気になっている方は多いですよね。

医者のサポートのもと禁煙できる、と聞くと安心感がありますが「薬の副作用が辛い」「結局のところ我慢するのは変わりない」など、ネガティブな意見も耳にします。「実際のところ、行く必要はあるの?」というのが喫煙者の本音ではないでしょうか。

今回は、そんな禁煙外来についてのお話です。気になる費用についてもお伝えしていきます。

そもそも禁煙外来って何?簡単に説明します

少し前まで「禁煙に失敗するのは、本人の意思が弱いせい」なんて言われていました。しかし最近では、タバコを辞めたくても辞められないのは、タバコに含まれるニコチンが原因の「ニコチン依存症」という病気にかかっているためという考え方が一般的になってきました。

この「ニコチン依存症」に対して、病院で医療的にきちんと治療を行うのが「禁煙外来」です。禁煙外来は総合病院のほか、内科や循環器科、婦人科、外科、心療内科、耳鼻咽喉科など、様々な診療科で行われています。

禁煙外来はいくら掛かるの?健康保険は使える?

禁煙外来はいくら掛かるの?健康保険は使える?
「禁煙のために病院へ通うと、高額の請求が来るのでは?」と心配に思う方は多いですよね。意外に思うかもしれませんが、実は禁煙外来は健康保険の対象となるのです

健康保険を使って禁煙外来を受けた場合、自己負担額が3割の人であれば、3ヶ月の治療スケジュールで大体1万3,000円~2万円ほどが支払う費用の目安です。こう見ると高く感じるかもしれませんが、ちょっと違った見方をしてみましょう。

禁煙外来の費用は、1ヶ月にすると約4,300円~約6,600円ほど。それに対し、毎日1箱タバコを吸っている人の場合、タバコ代として毎月1万3,000円~1万5,000円ほど払っています。こう考えると、意外と禁煙外来は通いやすい金額であることがわかりやすいですよね

また禁煙外来でしっかりと治療を行えば、これから先のタバコ代が浮くことになり、さらに健康状態も良くなるといったように良いこと尽くめ。「禁煙が続かない」という方は、検討してみてはいかがでしょうか?
参考:全国健康保険協会 医療保険情報「2月 禁煙に取り組もう」

※過去に健康保険で禁煙治療を受けたことがある方は、再び治療を受ける場合、自費診療となることがあります。再び保険診療で治療を受けるには、前回の治療の初診時から1年が経過していなければならないためです。

前回の初診時から1年以上が経過していれば、また改めて保険診療で禁煙にチャレンジできます。一度禁煙外来にかかったことがあるという方は、前回の初診の日にちを確認してみましょう。

禁煙外来では具体的にどんな治療を行う?

禁煙外来では具体的にどんな治療を行う?
保険診療での禁煙外来の治療期間は、12週間(3ヶ月間)が基本です
。その間に、初診も含めて5回の通院が必要です。

禁煙外来に訪れると、まずはじめに医者による診察があり、ニコチン依存症にかかっているかをチェックされます。喫煙歴などを聞かれるほか、息に含まれる一酸化炭素の量を調べる検査なども行ってくれます。

チェックの結果、ニコチン依存症であると判断されたら、治療方法などの説明を受けます。

中心となる治療方法は、禁煙補助薬を用いた「薬物療法」です。禁煙補助薬はいくつかの種類があり、医者がその人に合った種類の薬を決定します。

薬物療法は、経過を見ながら決まったスケジュールで行うことが大切です。そのため、はじめに「禁煙開始日」を医者と一緒に決め、その日から2週間後、4週間後、8週間後、12週間後に通院し、診察を受けます。

禁煙外来では薬物療法のほか、禁煙による禁断症状(離脱症状)が出た際の対処方法を教えてくれたり、禁煙を継続するためのアドバイスをしてくれたりします。また、使っている禁煙補助薬の効果や副作用の確認などを行います。

禁煙補助薬にはどんなものがある?

現在、日本国内で認可されている禁煙補助薬には、皮膚に貼って使う「ニコチンパッチ」と飲み薬があります。禁煙ための飲み薬としてはバレニクリンやチャンピックスなどが有名です。

ニコチンパッチはそれ自体にニコチンが含まれています。治療の初めのころは1番大きなサイズのものを使用し、治療が進むにつれ徐々に小さなものへと貼り替えていきます。ニコチンの含まれたパッチを徐々に小さくしていくことで、摂取するニコチンの量を少しずつ減らしていくのです。そのため離脱症状を抑えながら、ニコチンがなくても問題ない状態へと導いていくことができます。

一方飲み薬には、ニコチンと似た作用を持ちつつ、本当のニコチンの作用をブロックする成分が含まれています。こちらはニコチンパッチと異なり、治療が進行するにつれ徐々に薬の量を増やしていきます。医者の指示に従い、決まった時間に服用する必要がありますが、飲み薬の方がニコチンパッチよりも禁煙効果が高いという特徴があります

禁煙外来って本当に効果があるの?

禁煙外来って本当に効果があるの?
一般的に、禁煙補助薬などを使わず自力で禁煙しようとした場合の成功率は約10%ほどと言われています
。一方、禁煙補助薬を使用した場合、ニコチンパッチで約55%、飲み薬で約70%の人が禁煙に成功しているというデータがあります。

自力で禁煙した場合に比べ、禁煙補助薬を使用すると約3~4倍禁煙しやすくなるという海外の調査機関の報告もあります。また12週間しっかりと病院で治療を受けた人のうち、約8割が治療終了時点で4週間以上の禁煙に成功しており、さらに約5割が治療終了後9ヶ月間の禁煙に成功しています。

禁煙補助薬の中には薬局などで購入できるものもあり、それらも禁煙を助ける効果を持っています。しかし、含まれる成分は禁煙外来で処方されるものより少なく、喫煙本数が多い人の場合は、十分な効果が得られないこともあります。
参考:厚生労働省 e-ヘルスネット「禁煙のおくすりってどんなもの?」

タバコを辞めたいのに辞められないという状態は、依存症という、れっきとした疾患です。本人の意思とは別に、体がニコチンを欲しているのです。そのため自力での禁煙は非常に困難であり、また一度禁煙できたとしても、喫煙を再開してしまうことも多いです。

禁煙外来での治療には、きちんと通い続ければ終わりがあります。3ヶ月間、2~4週間に一度の通院と適切な薬の使用で、禁煙成功率は大幅に上げることができます。今後のために本気で禁煙を考えているのであれば、禁煙外来にかかることも検討してみると良いかもしれませんね。

さがすもーく編集部
タバコに関する情報をお届けする「さがすもーく編集部」です。加熱式タバコ・電子タバコの紹介や、禁煙・健康リスクに関するコラムを更新しています。